風邪をひいたときの対処法

ブログ

前回、風邪やインフルエンザで発熱したときの対処法として、主に「温活」についてお伝えしました。

今回は、あわせて摂ったりするとよいものをお伝えします。

このブログでは、プロの施術家が日ごろどんなことを
気を付けたり、セルフケアをしているのか。
家族が調子を崩したりした時の対処法、
こんなことをすると、リスクが高まる
こんなことをすると、メリットがあるなど
医療情報も交えてお伝えするブログです。
「 あなたが健やかで幸せな人生を歩む助けとなることを願って」

風邪をひいたときは栄養を!

子どもが風邪をひいたり発熱したとき、おじいちゃんおばあちゃんが「栄養をとらなきゃ」といって、ヨーグルトやゼリーを持ってきませんか?

これ、もらってもいいですが与えてはダメです。

まず、

「冷たい」

「砂糖が大量に含まれている」

子どもが「病気の時だとおいしいものを食べられる!」

と勘違いする。

風邪や病気の時こそ、食事や生活の管理を徹底するときです。そうでなければ、よくなるものもよくなりません。糖尿病の患者に、「病気なんだからたくさん栄養を取るためにおいしいものいっぱい食べなさい」って言いますか?

風邪や発熱も同じです。

いくら気を付けてもひくときはひく

インフルエンザの予防接種、受けたけどかかった。という話、いくらでも耳にしますね。確かに日ごろから気を付けることは大切です。手洗い・マスク・冷えに気を付けることは大事です。それでも感染するときはしてしまいます。だったら軽く済ませる対処法も覚えておきましょう。

そのひとつが「温活」です。

免疫機能を活発にするために、身体を温め最大限にはたらかせる方法です。それと、免疫機能を働かせるための材料も必要です。

それが、ビタミンCや亜鉛、クエン酸などです。

ビタミンCは効果がない?ある?

最近では、風邪にビタミンCは効果がない!なんていうひともいます。何をもってビタミンCは効果がないと言っているのか、私にはわかりません。そもそも、ビタミンCは多様な働きがあり身体を機能させるのに必要なビタミンです。ビタミンCは解毒酵素の代謝にかかわっていて発がん物質を体外に排泄するのにはたらいたり、インターフェロンという物質の生成促進に働いたりしています。インターフェロンは抗ウィルスたんぱく質を生成して、ウィルスの活動を抑制するなど免疫を高めます。がん細胞にも同じように働きかけ、がん細胞の増殖をおさえるとされているのです。

このほかにも抗酸化作用や鉄の吸収をサポート(貧血を予防)したり、副腎皮質・副腎髄質ホルモンの生成をサポートするなど、重要な働きをします。

風邪の対処の為に、身体の機能を高めることはとても大切です。ビタミンCをしっかりと摂って、早く元気になりましょう。

亜鉛も免疫を高める作用があります。適切な量を摂っておくことが大事です。亜鉛は風邪の予防にもなるという報告もあります。(ビタミンCは予防効果はありません)

酸っぱいものもきく

ビタミンCとともに、風邪やインフルエンザで発熱したときにすすめるのは、クエン酸です。

クエン酸は、柑橘類や梅などに含まれている酸っぱい物質です。

人間は、炭水化物・たんぱく質・脂肪がエネルギーとなるのですが、これらの栄養素が体内に取り込まれ、様々な過程を得て分解され、アセチルCoAという物質になります。これとオキサロ酢酸が結合するとクエン酸になります。クエン酸はこの後7種類の酸に姿を変えて再びクエン酸に戻るとうサイクルを繰り返します。この過程で作り出されるのが体内の細胞のエネルギーとなるATP(アデノシン3リン酸)という物質なのです。このクエン酸回路が機能することで、筋肉疲労の原因となる乳酸が分解されるので、疲労回復に効果があります。また、

  • ミネラルの吸収を助ける
  • リモデリング(新陳代謝)を活発にする
  • 活性酸素を攻撃する抗酸化物質のはたらきを助ける

という効果もあります。ですから、酸っぱいものにはクエン酸が含まれているので、積極的に摂ってください。

ナチュリカ湖西療術院では、梅肉エキスをすすめています。

梅には抗酸化や胃腸の殺菌作用もあるとされています。化学合成されたクエン酸よりも効果が高いはず。

常備薬として一家にひと瓶あるととても便利ですよ。食べすぎや飲みすぎ、疲れたとき、冷たい飲み物食べ物を摂った時、我が家では必ずなめさせます。

「温活」とあわせてこれらを上手に用い、1日でもはやく風邪やインフルエンザをやりすごしてください。

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