肩こりは、肩をもむな

ケアのポイント

凝っている肩をもんでも解決しない

肩がこっていたら、もんで楽にしたい。

普通はそう考えますね。
実際凝っている筋肉をやさしくほぐしてもらうことは
気持ちいいものです。

ですが、それは一時的な対症療法です。
その時は楽になりますが、原因は別のところにありますので、
再び肩こりが起きてきます。

では、どこをもめばいいの?

結論からお伝えすると、
胸やワキです。

肩こりの場合、こってツラい場所はたいてい肩の一番高いところ。
または肩甲骨の間や背中の上部ですね。
そこの筋肉の張る原因は何かというと、
胸やワキの筋肉に引っ張られているからなのです。

筋肉はペアになってる

筋肉は収縮します。
が、自分で縮むことはできますが、自分でギュイーンと伸びることはできません。
肘を曲げる時、上腕二頭筋という筋肉が縮むことによって肘が曲がります。
では肘を伸ばすとき上腕二頭筋は何もできません。
後ろ側にある上腕三頭筋が縮むことによってはじめて肘が伸びるのです。
ですから、上腕二頭筋と上腕三頭筋がペアになって、肘関節を動かしているのです。

引っ張られるからこる

肩上部や肩甲骨周りがこるのは、基本引っ張られているから。
その引っ張っている筋肉に施療することによって、肩が楽になるのです。
試しに左手で右の脇をつかんでみましょう。
4本の指を脇の下へ、親指を胸の筋肉をつかむようにします。
その状態で10秒間前下方へ軽く引っ張ってみてください。

どうでしょう?
肩の位置が引っ張る前より後ろになっていませんか?
巻いていた肩が開いたと思います。

日本人は、どうしても伸筋より屈筋が強いので
巻き肩、猫背になりやすいのです。
無理していい姿勢をとっても疲れるので、気を付けましょう。

それよりも、ストレッチポールに寝るだけでも
胸が開いて楽になります。

反対のことをする

あらわれている現象と反対のことをすると、よい結果が得られる。
巻き肩、猫背、頭が前に出る
これらと反対の動きを維持することで、楽になることができます。
ストレッチポールをお持ちでない場合は、背中に畳んだバスタオルを入れ胸や首が開き伸びるような体勢を作ってみてください。
その状態で5分もいれば、縮こまった胸や首がだんだん伸びて体が調います。

それでも変化がない場合は、そのほかにも原因がありますので、専門の方にみてもらうことをお勧めします。

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