今回は、知らないとヤバい!アトピーケアの本質のお話しをしていきます。
実際に患者さんが回復した例もお伝えしますので、是非参考にしてみてください。
「手当」とは
みなさん、こんにちは。
今日は、私たちが当たり前のように使っている言葉「手当(てあて)」について、じっくりと深掘りしてみたいと思います。
「おてあて」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
給料に上乗せされている手当?
福利厚生のひとつとしての手当?
それとも、ケガをした時の応急手当でしょうか?
どれも間違ってはいませんね。
ですが、言葉の意味を奥深く探っていくと、とても重要な意味にたどり着きます。
それは、
”手を当てるという行為”そのものの力
そして、
そこに込められた”心”のあたたかさと深さ
です。
今日は、「手当」が本来どのような意味を持っていたのか、
なぜ私たちは痛みのあるところを無意識に手を当てるのか、
そして漢方・東洋医学や現代医療の中で”手”がどのように人を助けているのか、
アトピーケアにおける「おてあて」とはどのようなものがあるのか
ゆっくりひも解いていきます。
言葉としての「手当」 日常語の奥にある原点としての手当とは
日常的に使われる「手当」の多くは、お金に関する言葉ですよね。
通勤手当、家族手当、役職手当、危険手当・・・
どれも”足りない部分を補う”意味で使われています。
でも、なぜ”足りない部分を補うこと”に「手当」という言葉が使われているのでしょうか。
ここに、言葉の歴史的な流れがあります。
手当=必要なところに手を添えて補う支援
つまり、「手」を介して相手を支える行為から
精神的な意味を比喩として転用したのです。
これは日本語に限りません。
英語でも「lend a hand(手を貸す)」という表現がありますよね。
”手”というのは、人を助け、支え、関わるための象徴的部位なのです。
ですから一般的な意味としての「手当」も、
本質的には「人の手が支えてくれるイメージ」を内包しているわけです。
本能としての「手当」 なぜ無意識におさえるのか
ここから身体の話に入っていきます。
あなたが子供の頃、転んで膝を打ったとき、
どうしていましたか?
おそらく、泣きながら膝をおさえていたはずです。
または大人に「痛いの痛いの飛んでいけ」と言われて
手を当ててもらった経験があるかもしれません。
これは、原始時代から変わらない、人間の本能的な行動です。
痛みが出たときに手を当てる行為には
次の3つの理由があります。
①体を守るための防御反応
痛みを感じた部位を手で覆うことで、外部からの刺激を減らし
止血をし受傷部位を保護します。
②手のあたたかさが痛みを緩和する
手のひらは温度が高く、神経が多い部位です。
あたたかさが痛みを和らげ、ケガの部位の緊張をゆるめます。
③”触れられる安心”が脳の不安を抑える
人に触れられると、脳内でオキシトシン(愛情ホルモン)が分泌され
痛みの感じ方が変わることが研究でわかっています。
つまり、手当てとは
身体的な治療であり、精神的な治療でもある
ということなのです。
これは人間だけでなく動物も同じです。
犬や猫はケガをするとその部分を舐めます。
母犬が子犬を舐めてケアするのも同じ本能によるものです。
そう考えると「手当」は、
人類が生きるために身につけてきた自然の知恵なのだと言えます。
ここで当院の患者さんTさん(浜松市30代女性)のケースをお話しします。
Tさんにひどい手湿疹ができてしまいました。
そのときアドバイスしたことを、セルフケアでやっていただきました。
左がビフォーで右がアフターです。

こんなにキレイになりました。
なにをしてもらったかというと、
左手で右手の患部に手を当てて深呼吸をしてもらいました。
これだけです。
クスリを塗ったり保湿剤を使ったり、薬草たとえばヨモギの葉を張り付けるなどの自然療法もしていません。
ご自身の手だけで治癒が起こったのです。
現代医療における「手当」 失われない”手”の役割
現代医療は科学と機械技術電子技術の結晶です。
・レントゲン撮影
・CT、MRI
・内視鏡
・血液検査
・ロボット手術
これらは精密で、明晰で、現代医療の中心的存在です。
しかし、、、ここが大事なのですが、
これらを私たちは「手当」とは呼びません。
では何が「手当」なのか?
それは、
人の手による行為が中心となるケア
のことを指します。
・包帯を巻く
・消毒する
・クスリを塗る
・体位を整える
・触診をする
これらはすべて「手当」と呼べます。
不思議ではありませんか?
どれほど医療が発展しても
人の手が介入してる行為だけ、
「手当」という言葉があてはまるのです。
英語でも「治療する」ことを「treat」というのは
手で扱うことが語源となっています。
これは医療における”手の役割”が
単なる作業ではなく、
患者の安心と信頼そのものを支える行為
であるこを示しています。
医者や看護師のやさしい触れ方ひとつで
患者は緊張をゆるめ、呼吸が落ちつき、安心して
快復へと進んでゆきます。
逆に冷たい手、荒い手つきは不安を生みます。
つまり、手当とは技術以前に、
その人の在り方が表れる行為
でもあるのです。
アトピーにおいては
確かにステロイドを塗ることも保湿剤を使うことも「手当」といえるでしょう。
ですが、かゆいときにさすってあげる、冷たいところを手であたためてあげる、
など親の「手」こそが最高の治療行為でありクスリでもあるのです。
そこをいま一度生物的本能として思い出し発揮していただきたいと、
私は願っています。
漢方・東洋医学の「手当」 手は”診る”道具であり”治す”道具
ここからは漢方・東洋医学から「手当」を深掘りしていきます。
東洋医学は「手の医学」です。
東洋医学の診断には「望診(ぼうしん)」「聞診(ぶんしん)」「問診(もんしん)」「切診(せっしん)」の4種類があります。
簡単に言いますと、望診は見る診断、聞診は患者の発する音や臭いから診断すること、問診は問いかける診断、切診は触れて診断することです。
基本は”切診”からはじまります。
手首の脈に触れて診断することを脈診と言います。
患者の両手首の脈から、患者の状態を把握します。
患者の腹の状態から診断することを腹診と言います。
どれも手で触れることで、身体の状態を”情報”として
読み取る技術です。
さらに手は、治療の道具となります。
漢方・東洋医学の治療における”手当”とは
ツボを圧す
気を調える
手技でめぐりをよくする
緊張をほぐし、痛みをやわらげる
これらを手を使うのはもちろん
鍼やもぐさを用いて施術をしてゆくのです。
東洋思想では、人の手には氣が宿る、とされ手当は
気を通す行為でもあります。
やさしく触れられただけで心から癒される気持ちになる人もいます。
身体がふっと軽くなる人もいます。
「触れられる」という行為が、その人の心と体に働きかけている証拠です。
英語でもハンドヒーリングという言葉があるように、昔から人類にとって
手が最高の道具であったのです。
聖書でも、キリストが病人に手を当てて「汝の病癒されたり」といって
奇蹟をあらわしたことは有名です。その業を受け着いた弟子たちが
同じように手でもって病気を治すようになり、それが法王とか王様などにも
手を当てて病人を癒す風習(ロイヤルタッチ)として伝わりました。
共通する”手当”の本質とは
さて、ここまで
・一般的な手当
・現代医療的な手当
・漢方、東洋医学的な手当
この三つをみてきました。
どれにも共通項があることに気がつきましたか?
その共通点とは
”手には心が宿る”ということです。
手は技術ではなく”心の翻訳機”
やさしく触れれば、やさしさが伝わる
丁寧に触れれば、丁寧さが伝わる。
荒々しく触れれば、不安と恐れが伝わる
どれほど医学が進歩したとしても
手のぬくもりだけは機会に代わることができません。
触れられるという安心
これは脳科学的にも証明されています。
触れられることで不安が軽減し、痛みが和らぎ、心拍数が落ち着きます。
だから本来の手当とは
相手の痛みや不安に寄り添う”心の手当”なのです。
忘れられた「手当」の原点を取り戻せ
現代社会では、生活も仕事も医療もデジタル化され
接触が減り、対面することも減り、人の手に触れる機会が激減しています。
便利になった反面、
”触れる・触れられる安心”が必要とされる時代なのです。
・泣いている子供がいたら抱きしめる
・大切な人が落ち込んでいたらそっと背中をなでる
・痛みのある部位に手を当てる
たったこれだけでも、人は癒されます。
人の手には、誰かを支える力があるのです。
心を伝える力があります。
安心を生みだす力があります。
手当てとは、
治す行為だけでなく、寄り添う行為。
技術の前にある、人としてのやさしさの証明。
それが”本当の手当”なのです。
以前から、私はステロイドを否定しませんとお伝えしています。
ステロイドや薬はあくまで対症療法です。
症状を抑え、治癒を期待するのがクスリであります。
ステロイドはあくまで補助的役割。
免疫抑制作用による強力な抗炎症効果があります。
ですが決して肌細胞を元気にするとかバリア機能を直すクスリではないわけです。
治癒はクスリが起こすのではなく、心身が治癒へと導いて行きます。
あなたのお子さんの治癒力が発揮されるのは、
あなたの手による「おてあて」です。
「おてあて」が体と心に響き、安心と癒しを与えるのです。
最後に
手当という言葉は、
お金のことでも、技術のことでもありません。
本当の手当とは――
痛みや不安を抱える誰かに、
あなたの手と心をそっと差し出す行為。
これは誰でもできるし、
今この瞬間から実践できます。
科学が発展した時代でも、
人の手は、人の心を救います。
どうか今日の話が、
あなたの手の温かさを思い出すきっかけになれば嬉しいです。
最後までご覧いただき、本当にありがとうございました。
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